事業が徐々に軌道に乗ってきたときこそ、経費について改めて見なおしたいもの。まずは比較的削りやすい交通費や出張費の節約から考えてみてはいかがでしょうか。定番ともいえる回数券や金券ショップの利用以外にも、節約方法はいろいろあります。
遠方への交通費・出張費を安く抑えたいならLCCを使うのがおすすめ。空席状況や搭乗日までの日数によって変動はありますが、バニラエアなら成田空港~新千歳空港までの最安値が4,380円と非常にリーズナブル。LCCは預け入れ荷物が有料だったり、払い戻しができなかったりと不便な部分もありますが、2,000円前後のオプション料金をプラスすればそれらもクリアできます。多少高くなってしまいますが、それでもJALやANAなどの飛行機に比べればだいぶお得です。自分1人で行くのであれば使わない手はないでしょう。
また、出張期間がある程度長いのであればマンスリーマンションで生活するのがおすすめ。ふつうの賃貸マンションと違って敷金や礼金がかかりませんし、必要な家具や設備がそろっているのでかばん1つですぐに入居することができます。特にミスタービジネスのマンスリーマンションはふつうのアパートやマンションを使っており、その広さは平均的なビジネスホテルのシングルルームの1.5倍。仕事から疲れて帰ってきたとき、大の字になって床に寝転ぶなんてこともできます。ふだんとほとんど変わらない生活が送れるうえに費用も抑えられる、長期出張者の強い味方です。
そしてうまく使いたいのが法人カード。経費管理の効率アップやキャッシュフローの改善なども見込めます。法人カードにはボーナスマイル、ガソリン代の割引、旅費のキャッシュバックなどのさまざまな特典がついているので、使い倒すといいでしょう。例えばJCBの法人カードには、通常よりもさらに安価な宿泊プランが用意されているじゃらんコーポレートサービスや東海道新幹線が割引価格で使えるJR東海プラスEXサービスなどの特典がついているため、出張コストの全体的な削減につながります。
世の中にはお得に使えるサービスがたくさんあります。経営のムダを少しでも減らすためにも、こういったところから改善していくといいのではないでしょうか。